応用情報技術者試験に受かる気がしない人へ!着実に合格する勉強法と参考書を紹介

応用情報着実に合格する勉強法と参考書 IT

実はIT資格をいくつか持っているのいねうです。
今回は、私が実際に応用情報技術者試験を受験した際に行っていた勉強法をご紹介いたします。

スケジュール

スケジュールは余裕がある場合は3カ月前頃から勉強を始めるのが望ましいです!
休日にまとめて時間が取れるなど、勉強時間を確保しやすい環境であれば、1カ月半~2カ月前頃からの開始でも十分間に合います。

余裕がある場合のスケジュールイメージは以下になります!各勉強項目の詳細は後ほどご説明いたします。

参考書

参考書は午後問題対策のみ使用していました。応用情報技術者試験を受験するレベルの方であれば、午前問題は参考書を使用せずに過去問を解くことで十分対策可能だと思います。

IT業界未経験で応用情報から受験しようと考えている方については、専門用語を理解するために午前対策用の参考書を使用するのをおすすめします。

実際に使用していた参考書や人気の参考書の特徴などを紹介します。

実際に使用した参考書

私が実際に使用したのは、翔泳社の『出るとこだけ!応用情報技術者[午後]』です。

応用情報技術者試験は範囲が広く、基本情報技術者試験と比較して内容が深堀りされ、さらに午後問題は記述式のため、あやふやな知識では対応できないという特徴があります。

参考書を選ぶ際には広く浅くではなく、頻出テーマを絞って深く解説されているものが有効だと感じます!

こちらの参考書は、①テーマを予測する根拠が示されている、②過去の回答正答率なども加味した内容が収録されているのがポイントです。無駄なく、効率的に合格に導いてくれる本です!

  • 分野別に出題頻度が高いテーマを絞った内容を収録
  • 頻出テーマに関する重要用語を解説
  • 章末の重要用語のサマリーで復習
  • 関連する過去問の解説でより実践形式な学習
  • テーマが厳選されているので無駄がない(そんなに重くない)

人気の参考書

その他、人気の参考書を特徴とともにご紹介します!

イラスト豊富でわかりやすい参考書

技術評論社『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者』

イラストが豊富でIT未経験の方や基本情報を取得していない方におすすめです。
この本の特徴を以下にまとめました。

・読みやすい
・初心者におすすめ
・イラストが多く、理解しやすい

・基本情報を取得した人には易しすぎる
・内容があまり深堀りされていない

シンプルで内容豊富な参考書

過去問周回のお供にしたい参考書を探している方におすすめです。
この本の特徴を以下にまとめました。

・問題演習中心の内容で実践的
・解説が丁寧

・文章中心の解説のため難しい
・文字だらけで読みづらい

過去問

情報技術者試験の合格に絶対に欠かせないのが過去問です!
午前問題は過去問からの流用が半数と言われます。

無料で豊富な解説付!最強の過去問対策サイト

情報処理技術者試験の強い味方!応用情報技術者試験ではこちらのサイトを使い倒しました。応用情報技術者試験ドットコム – 過去問道場

こちらのサイトでは、過去問がめちゃくちゃ解けます。ほんとに無料で使えるの?!というクオリティです。解説も豊富で分かりやすく、出題範囲や分野の設定などもできます。使わない手はありません!

応用情報では午後問題の解説があるものも多く、参考書を使用せずこのサイトだけで合格する方もいます。

人気の過去問集

過去問対策は、応用情報技術者試験ドットコムの 過去問道場 で十分だと思いますが、以下のような方へ向けて人気の過去問集を紹介します。

・過去問は本などの紙ベースで解きたい!
・プロの詳細な解説が欲しい!
・最新回の解説が見たい!

勉強方法

午前問題と午後問題では出題範囲は似ていますが、出題形式やレベル、傾向は異なりますのでそれぞれ別の対策が必要になります。

午前問題の対策は午後問題の対策に直結はしていません。そのため、午前問題を完璧にしてから午後問題の対策をする必要はありません。並行して対策していきましょう。

私は、午前問題を平日のスキマ時間にスマホでさくさく勉強、午後問題を休日に机でじっくり勉強と分けて並行しながら勉強していました。

試験前の時間は限られているので効率重視で学習に取り組みましょう!

午前問題編

午前問題は出題数のほぼ半数が過去問の流用と言われています。
実際に受験した感想としても見覚えのある問題が多く見受けられますし、過去問を解いていると異なる年度で同じ問題が繰り返し出題されていることが分かります。

そのため、午前問題の対策としては「過去問を解きまくる」ことが一番重要です。

過去問はただ解くだけではだめ!

応用情報技術者試験を受験するレベルの方であれば、参考書を読むなど、事前に知識をインプットすることは特に必要ないかと思います。

しかし、問題内で分からない用語は必ず出てくるので、「問題を解きつつインプットする」意識をもって取り組むことを意識しましょう。

私は分からない用語や間違えた個所はノートに説明と一緒にメモをし、次の学習はそのノートにまず一通り目を通すことから始めるようにしました。驚くほど定着率がアップします!

  1. 問題を解く
  2. 解説を読み込む
  3. 分からない用語をメモする
  4. 次回はメモした内容の復習から学習スタート

午前問題は計算の有無で対策を分ける

午前問題は「計算の有無」で区分けして対策します。

計算が必要な問題は式をメモをして計算をしながら解くことで定着率が大幅アップします!
ただ、午前問題のために毎回机に向かうとなるとモチベーションを保つのが難しくなってしまいます。

そのため、計算なしの問題とありの問題で勉強方法を変えることで効率を高めることができます!

午前問題(計算なし)は「ながら勉強」で攻略!

計算が必要ない問題の場合は、通勤電車やお風呂、トイレ、信号待ちの時間などあらゆるスキマ時間で対策します。
分からない問題や解説などは後でノートにまとめたり見返したりするためにスクリーンショットなどで保存しておきましょう。

計算なし問題のみを出題する方法は、応用情報技術者試験ドットコム – 過去問道場の出題のオプション項目の「計算問題を出題しない」をチェックするだけです。
出題は直近5年度の春秋分を選択すれば十分でしょう。

出題例はこちら

5年度の春秋分ですと、700問くらいになるので一日100問を目標にして、2~3周すると午前問題の大半は徐々にこなせるようになってきます。期間は約1ヶ月程が目安です。

1周目は時間がかかりますが、重要問題ほど何度も出題されるので解くペースはどんどん早くなっていきます。

午前問題(計算あり)は実際に手を動かして攻略!

計算が必要な問題の場合は、実際に紙とペンを用意して計算をして回答するようにしましょう。公式や導き方を学んで実践してみることで、初見でも苦手意識なく計算問題を解けるようになります。

計算あり問題のみを出題する方法は、応用情報技術者試験ドットコム – 過去問道場の出題のオプション項目の「計算問題を出題する」をチェックするだけです。

出題例はこちら

5年度の春秋分ですと、120問くらいになるので一日20問を目標にして、3~4周します。期間は約1ヶ月程が目安です。これで午前問題はバッチリになります!

最終確認は公式の過去問で!

過去問道場を周回して、正答率が80%くらいになったらIPA公式の過去問で最終確認をしましょう!

公式の過去問は、IPA情報処理推進機構の公式サイトから入手できます。
こちらのリンクからも飛ぶことができます。

公式の過去問を使用するポイントはこちらです。

  • 問題のバランスを把握できる
  • すぐに正解が分からないストレスに慣れることができる
  • 時間配分を把握できる

問題のバランスを把握できる

午前問題は分野ごとに出題数が決まっていますが、テクノロジ系は全体の6割を占めています。

テクノロジ系マネジメント系ストラテジ系
問題数50問10問20問
午前問題の分野別出題数

同じ分野の問題でもテーマが分かれているため問題の色が結構変わってきます。傾向を把握しておくと本番でも安心です。
年度ごとの過去問を解くことで、計算問題の出題頻度や分野内のテーマの傾向をつかんでおくことができます。


すぐに正解が分からないストレスに慣れることができる

過去問道場では、回答後すぐに正誤が表示されます。当たり前ですが本番では回答した問題が正解かは分かりませんし、現状の正答率もわかりません。

受験してみるとわかるのですが、これが結構な精神的ストレスになります。

「あってるかな」「(合格点)いけてるかな」と受験中には極力考えずに済むように事前に慣れておきましょう。

時間配分を把握できる

午前問題で時間が足りなくなることは基本的にありません。

ただし、本番中は計算問題や分からない問題に時間を使うことがあるかと思いますので、試験一回分にどれくらい時間が必要になるかを事前に把握しておきましょう。

午後問題編

午後問題は、午前問題と並行して対策していきましょう!過去に出題された問題の再出題はありませんが過去問題を解くことは、出題傾向をつかむための対策として非常に有効です。

分野ごとに出題テーマが複数あるため、どのテーマも対応できるよう5年度春秋分(10回分)を学習しておくと安心です。

まずはインプット!参考書を読み込む

先ほど紹介しましたが、私が使用していた参考書はこちらです!

インプットと言っても、この時点でしっかり理解をする必要は全くありません。
「こんな用語があるのか」くらいの気持ちで分からないところがあってもあまり気にせずまずは一通り目を通しましょう。

過去問を一通り解いてみる

午後問題は回答必須の「情報セキュリティ」分野の1問+残り10問から4問を選択した計5問を回答します。どの分野が自分に合っているかを判断するために一度過去問をすべて解いてみましょう。

試験時間は150分で5問回答なので、1問30分程度で回答するイメージです。
初回はもっと時間がかかってしまうことと、解説の読み込み時間を考慮して1問90分くらいかけて全問題を解いてみましょう。

実際に解いてみることで、自分の得意な分野、苦手な分野、どちらでもない分野かどうかがなんとなくわかるようになります。この手ごたえをもとに科目選定を行います。

科目選定

午後試験は、1問の時間制限が30分とかなり時間がタイトなため、本番前にあらかじめ選択問題の候補を絞っておくのが重要です。

また、すべての分野を完璧にするためには膨大な学習時間を確保する必要があります。分野ごとの学習は優先順位を設定して行いましょう。

回答科目を選択する際のポイントを以下にまとめました。

科目選定のポイント

  1. 業務で携わる分野は優先的に選択
  2. 手ごたえのあった分野を選択
  3. 最優先科目(5問程度)を選定
    • 手ごたえのあった分野や解いてみて苦ではなかった分野
  4. 補欠科目(2問程度)を選定
    • 苦手ではない分野、同じ分野でもテーマによって波がある分野

問題ごとの出題内容を以下にまとめました。おすすめ度や簡単な説明は私の主観に基づきますので、参考程度にしてください!

分野必須おすすめ度出題内容
問1情報
セキュリティ
必須比較的学びやすい科目で、得点源にしやすいです。
情報セキュリティポリシ,暗号・認証,PKI,ファイアウォール,
マルウェア対策(コンピュータウイルス,ボット,スパイウェアほか),不正アクセス対策,個人情報保護 など
問2経営戦略選択×国語っぽい問題なので文系出身者には有利ですが、
出題テーマにばらつきがあり過去問で傾向をつかむのが難しい分野です。
【経営戦略】
マーケティング,経営分析,事業戦略・企業戦略,会計・財務,リーダシップ論
【情報戦略】
ビジネスモデル,製品戦略,組織運営 など
【戦略立案・コンサルティングの技法】
ロジカルシンキング,プレゼンテーション技法,バランススコアカード・SWOT 分析 など
問3プログラミング選択業務経験者や情報系経験者にとっては易しい難易度と言われます。(私は苦手です)
アルゴリズム,データ構造,プログラム作成技術(プログラム言語,マークアップ言語),Web プログラミング など
問4システム
アーキテクチャ
選択午前問題の知識を比較的活かしやすい分野です。
方式設計・機能分割,提案依頼書(RFP),要求分析,信頼性・性能,
Web 技術(Web サービス・SOA を含む),仮想化技術 など
問5ネットワーク選択知識量が求められるので、暗記が得意な方におすすめの分野です。
ネットワークアーキテクチャ,プロトコル,インターネット,イントラネット,
VPN,通信トラフィック,有線・無線通信 など
問6データベース選択業務経験者や情報系経験者にとって有利な分野です。学習内容が業務に役立てやすい内容です。
データモデル,正規化,DBMS,データベース言語(SQL),データベースシステムの運用・保守 など
問7組込み
システム開発
選択イメージしやすい問題が多いので、文系の方にもおすすめです。若干の計算問題もあります。
組込みシステムの設計,個別アプリケーション(携帯電話,自動車,家電ほか)など
問8情報システム開発選択設計経験者であっても異なる手法などがあるので対策が必要です。
外部設計,内部設計,テスト計画・テスト,標準化・部品化,開発環境,オブジェクト指向分析(UML) など
問9プロジェクト
マネジメント
選択×出題テーマにばらつきがあり過去問で傾向をつかむのが難しい分野です。
プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェクトマネジメント計画),
スコープの管理,資源の管理,プロジェクトチームのマネジメント,スケジュールの管理 など
問10サービス
マネジメント
選択運用の経験者は有利な分野です。知識問題も多いので暗記が得意な方にもおすすめです。
サービスマネジメントシステム(構成管理,事業関係管理,サービスレベル管理,
供給者管理,サービスの予算業務及び会計業務,容量・能力管理,変更管理 など
問11システム監査選択解きやすい問題が多く、意外と得点源になる分野です。
情報システムや組込みシステムの企画・開発(アジャイル開発を含む)・運用・利用・保守フェーズの監査,
システム監査の計画・実施・報告・フォローアップ,システム監査関連法規,システム監査人の行為規範 など
参考:試験要綱Ver.4.8

選択した科目を周回

得意科目や優先科目の見当がついてきたら過去問をひたすら周回します。
午後試験は時間配分もかなり厳しくなってくるので、最終的には1問あたり30分前後を意識して取り組みましょう。

また、過去問を周回しても、午前問題のように過去問と同じ問題が出題されたり、類似の問題は出題されたりはしません。しかし、過去問を通して各科目の傾向をつかむことはできます。出題側がおさえておいてほしいと思っている知識は一貫しているため、基本をおさえて問題が変わっても対応できるようにしておきましょう。

過去問周回のポイント

  1. 時間配分を意識
  2. 復習・解説を重点的に行う
  3. 傾向をつかむことを意識
  4. 時間がなければ解説だけでも目を通す
私が実際に取り組んだ過去問

私は優先科目や得意科目の過去問は10回分くらい解くようにしました。同じ科目でも出題内容がいくつか分かれているので、広く傾向をつかむためには最低でも5回分は解くようにしましょう。

参考書にオリジナル項目を追加する!

応用情報は範囲が広く、参考書で内容をすべてカバーすることはできません。解説に参考書に載っていない内容が出てきた場合は、参考書に追記して何度も確認できるようにしておきましょう。

私はこのように参考書をオリジナル化して、過去問の解説個所を参考書に補填するようにしました。

苦手科目対策

最後に、優先科目や得意科目で得点源を確保できるようになってきたら、苦手科目も対策しておきましょう。こちらも基本的には過去問周回になります。

得意科目の出題が新傾向になっていた場合や、難易度が高すぎた場合に発動するカードを用意します。(私も実際の試験でデータベースにつまづき、組込みシステムにシフトしました。ちなみにこの組込みシステムが限りなく0点に近い出来だったので失敗してしまいました…)

時間が限られている中で、難易度が高い得意科目に時間がとられることもあります。そのような場合にスムーズに他の科目にシフトできるよう、過去問を1~2問解いて準備しておきましょう。

★重要★ 受験の目的を見失わないこと!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

情報処理の資格を保有することで自身の知識レベルや能力を証明することができます。特に現場経験の浅い若手技術者にとって強い味方になってくれることでしょう。

しかし、合格だけが目的になってしまってはいけません!今後技術者として働いていく中で身に付けた知識がしっかり活かせるよう、中身ある学習をすることを意識してみてください。(応用情報では範囲が広すぎるのでなかなか難しいのですが。。。)

情報処理の資格は不要だ、時間の無駄だと揶揄するような方もいますが、身に付けた知識が無駄になることはありません。前向きに学習に取り組んでいきましょう!

のいねう
のいねう

きっとあなたの糧になるはずです!

がんばってください!

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